知り合いから最近教えて貰ったボイスメディア「Voicy」を使っています。
これは面白いメディアだ、と思ったのでシェアを。
ボイスメディア「Voicy」って?
Voicyは個人が音声情報を発信できるボイスメディア。
Podcastを使ったことのある方ならイメージしやすいと思います。
Podcastも音声に特化したメディアサービスですが、Voicyはそれをより個人向けに敷居を下げた感じのサービス、と考えるとわかりやすいかと。
通常のブラウザからはこんな感じ。
スマホアプリも当然あります。
じぶんが普段使うのはアプリです。
※ほとんどの方がそうだと思いますが。
Voicyは本当にたくさんの方が情報配信を行っています。
興味深いのは、ビジネスや知的好奇心を満たすことに旺盛な人達が情報配信を行っていること。
有名な方だと、イケダハヤトさんが積極的に配信を行われています。
イケダハヤトさんの名前があがると、「ネット界隈のインフルエンサーが好んで発信しているのでは」という見方になりそうですが、そうではないところがVoicyの面白さ。
ごくごく普通に生活を送っているけれど、どこか人と違う。
そんな「ちょっと身近で、ちょっと突き抜けてる」人達が集い、情報配信をしている場、それがVoicy。そんな印象を受けています。
Voicyに集い、情報配信をしている人達は本当に幅広い。
株式会社の代表取締役から、個人投資家、ずば抜けた英語力を持つ人、丸の内で働くOLの方まで様々です。
それぞれに「おっ」と思うような面白い人生体験、特技等を持っていて、それを日々配信しています。
「IT」「ビジネス」等々、カテゴリーごとに検索も可能なので、きっと気に入った人の配信が見つかるはずです。
音声というメディアの持つ「絶妙なリッチさ」
Voicyを使っていて感じたのは、音声というメディアコンテンツの持つ「リッチさ」でした。
例えばイケダハヤトさんの配信を聞くと、イケダハヤトさんの思考だけでなく、声から伝わる「パーソナリティ」も一緒に受け取ることになるわけです。
twitterやblog記事が度々炎上するイケダハヤトさんですが、お子さんを膝の上に載せながらインタビューしたりしている様子が流れると、「パパ」としての側面を持ちながら情報配信する、本人の「個人としての質感」を一緒に受け取れます。
文章だけではうまく伝わらない「非言語のリッチコンテンツ」をうまく伝える事ができるのが、音声というメディアのよさ。
より多くの非言語情報を伝えようとすると「動画」メディアが上げられますが、これには同時に「無駄にリッチな情報が付加される」というデメリットもついてまわります。
そのノイズを取り除くために、編集作業というかなり手間暇のかかる作業が必要です。
一方音声というメディアは、テーマを決めて話す事で余計な情報がのる事がほとんどないメディアです。
そしてその思考、会話の生まれた場の持つ「質感」「セレンディピティ」といったものを、そのまままっすぐ伝える事ができる。
恣意的な編集が入る余地が少なく、また編集自体に手間暇をかける事の少ないメディアとして、音声メディアは面白い可能性を持っています。
twitterという文字コンテンツは手軽に思考を配信できるが、断片的な情報に限られる。
動画という超リッチメディアでは、情報配信までのハードルが高い。
Voicyはその間を埋める絶妙な「音声」というコンテンツを提供してきた、と言えます。
音声メディアとVoicyの今後に期待
手軽に自分の思考と人となりを配信できる音声メディア。
動画というマルチメディアの配信、編集のハードルが劇的に下がるまでの間、音声メディアは面白い地位を獲得するかもしれません。
Voicyは現在、マネタイズに強い動きを見せていません。情報を配信する側も、特にマネタイズのために使うサービスと捉えてはいないようです。
間接的に流入経路の一つとして各種SNSと同列に使う、というのが現状でしょう。
運営会社である株式会社Voicyも、あくまで音声メディアをプラットフォーム化するサービスの一つとして、Voicyを考えているようです。
大量の音声データが蓄積され、分析されていく先に何が見えるのか。
音声というコンテンツの持つ特性を活かしながら、メディア市場のどこにポジショニングを取るのか。
音声メディアとともに歩むVoicyに注目、です。