食べ物は大切。
食べたもので人はできている。
一日三食きちんと食べる。バランス良く食べる。
健康を保つ秘訣はこれだ。と、よく語られる。
皆さんも概ね同意だろう。
だが、食についての原則がわかっているのに、人の食生活はよくなっているだろうか?
一日三食、バランス良く食べている?
自信を持って「はい」と答えられる人は、そう多くないように思う。
なぜか。 味気ないからだ。
一日三食、バランスのよい食事をする。
それって、万人にとって「おいしそう」で「続けたい」ものじゃない。
しかも、さらに厄介な事に、「甘いもの」「アブラっこいもの」は、 危険なほどおいしい。
止められるわけ、ないよね〜。
かくして今や時代は飽食の時代。
お腹いっぱいになるまで、好きなものがお店には溢れている。
それと比例するかのように、生活習慣病に怯えながら生活している人も多い。
どうしたら、人はよりよく「食」とつきあっていけるのか。
この問いに対する一つの回答を、この本は書いている。
読んで、自分に響いた事は下記。
<一日一食>
著者の南雲先生は、50代でも30代に見えるような若々しさの持ち主。
その先生が実践しているのが、「一日一食」。
現代は飽食の時代で、知らず知らずのうちに「食べ過ぎ」になっているのだそう。
人類の祖先が地球に現れてから17万年の歴史のうち、一日三食、お腹いっぱいになるまで食べられるようになったのは、ここ100年ほどの話。
それまでは、好きなものを好きなだけ食べられる時代ではなかった。
急激に高カロリーで栄養豊富な食事ができるようになったため、 身体が飽食についていけず、むりやり適応しようとした反応の一つが、 生活習慣病。というのが先生の持論だ。
人はまだ飢餓と寒さの中で生きやすい作りになっているため、 その状態を作ってやるのに一日一食は最適なのだそう。
ここまで極端にできるかはともかく、「量を食べすぎ」という 感覚は自分にもある。
あたってると思う。
必要なものを、必要なだけ。
確かに自分は食べられているだろうか?
・野菜は葉や根、皮をまるごと、魚は頭から尻尾までまるごと食べる
先生曰く、いつも捨てている部分に、非常に重要な栄養素が含まれているのだそう。
例えばダイコン。ダイコンは身の部分がほとんどデンプンだが、葉や皮にはビタミンEが豊富に含まれているのだそう。
その栄養素が豊富な部分を捨ててしまって、我々は残りかすを食べている。とのこと。
今まで深く考えもせず、皮や葉っぱは落として料理をしていた。
理由は、「食感が悪くなりそう」「おいしくなさそう」といった、なんとなくのもの。
皮付きで食べても味が変わらない、おいしいと感じられる素材であれば、 皮付きのまま調理してみてもいいかもしれない。
土、泥を取り除くのが 手間そうだけど・・・。
・22:00〜2:00までのゴールデンタイムは寝ること
これは他の研究者の方もおっしゃられていること。
身体の調子を整える各種成長ホルモンが最も多く分泌されるのが、22:00から翌2時までの間なのだそう。
この時間帯に睡眠を取ることが、睡眠時間よりも大事。
22時に寝る。かぁ。
生活スケジュールを大幅にひっくり返せば、可能だと思う。
めちゃくちゃ早起きして、朝早く職場に行く。
その分定時に帰って、22時には就寝。
こんな生活サイクルを作ればいけるかな・・・。
一番ハードルが高いかも。
睡眠のゴールデンタイムについては諸説あって、個人差が大きいのではないかと 思っている。
自分にあった睡眠サイクルを探し出すのが一番だと、今は結論づけている。
南雲先生の本は、読んでいて納得させられる所が多く、 毎日の生活の中に取り入れようと思う部分がたくさんあった。
自分の食生活を、ゆっくり見直してみたいと思っていたので、早速いくつか取り入れてみたいと思う。
自分にあった食生活を。
自分にあった睡眠を。
それが見つけ出すヒントが転がっている本だ。